はてなブログでads.txtに対応したときの費用について

いつからか忘れましたが、アドセンスの管理画面に、このような警告が表示されています。

Warning message of ads.txt missing

「アドセンス はてなブログ ads.txt」などで調べると、はてなブログ単体では対応できないし、対応必須ではないので不要という記事が多くみられます。

【アドセンス】はてなブログでads.txt ファイルが含まれていないサイトがあります。という警告が出た時の対処法 - Random Life Blog

【ads.txtファイル警告】はてなブログ運営さんに対応方法を聞いてみた - 自由研究Lab.(自由研究ラボ)

実際、これまで未対応でしたが特に問題は発生しませんでした。

一方、下記の記事のように、AWS (Amazonが提供しているクラウドサービス全般) とDNSの設定を工夫することで対応したという方もいらっしゃいます。

www.orangeitems.com

ちょうど、最近Azure (Microsoftが提供しているクラウドサービス全般) の勉強をしています。そこで、Azureを使うことでads.txtの警告を回避させました。

結果、対応後1日したら警告が消えました。

No warning message on Adsense portal site

構築手順は別のブログに書いたのでそちらを参照ください。

www.crossroad-tech.com

Azureのアカウントを持っていて、Visual Studio Code (無料のテキストエディタ) がインストール済みであることが前提です。後述のように、費用面はよくないので勉強を兼ねる方にお勧めです。

ここでは、かかった費用について整理しました。

1. そもそもads.txtとはなにか?

ads.txtは、ネット広告詐欺を防ぐための仕組みです。

ウェブ向け認定デジタル販売者(ads.txt)は、IAB が提唱する、プログラマティック広告の透明性を向上させるためのイニシアチブです。
ご自身の ads.txt ファイルを作成して、広告枠の販売を許可する販売者を明示することができます。
このファイルは一般公開され、エクスチェンジやサプライサイド プラットフォーム(SSP)、購入者や第三者ベンダーからのクロールが可能です。

引用元:ads.txt と app-ads.txt について - Google アド マネージャー ヘルプ

ads.txtがないとどのような問題が起きるかは、こちらのサイトでわかりやすく紹介されています。
とくに、以下のサイトの「RTBを悪用したアドフラウド(広告詐欺)の出現」、「ads.txtはどうやってアドフラウドを防ぐのか」という項目です。

webtan.impress.co.jp

ads.txtはどうやってアドフラウドを防ぐのか」にある通り、自分のドメイン (このブログでは、https://www.crossroad-life.infoのうち、"crossroad-life.info"のこと) のサイトからads.txtを配信させることで、不正を防ぐことができます。

ads.txtの設置にはいくつかルールがあります。その中の1つが自分のルートドメイン (wwwは抜く) のトップディレクトリにads.txtを配置するというものです。

はてなブログの場合、https://<ブログ作成時につけた名称>.hatenablog.com/ なので、ルートドメインは"hatenablog.com"となります。
これは、はてなブログの運営者が、ルートドメインへads.txtを設置できる仕組みを入れない限り、対応させることはできません。

私のように、自分でURLを変えている場合、ルートドメインで表示可能なサイトを別途作り、ここにads.txtを設置することで対応させることができます。

以下のURLにアクセスすると、ads.txtの中身が表示されます。

https://crossroad-life.info/ads.txt

補足:3/31時点で、httpsの証明書はまだ入れてないため警告が出ます。しかし、これでもアドセンス管理画面のエラーが消えたので、いったんこのままにして様子をみています。必要に応じて、証明書対応する予定です。

2. かかった費用について

はてなブログでads.txtに対応するための、大まかな考え方は以下の通りです。

(1) はてなブログとは別に、インターネット公開可能なサーバを立てる

(2) サーバのURLを、はてなブログにつけた独自ドメインにする

(3) サーバのトップディレクトリ (通常index.htmlが入るところ) にads.txtを入れる

(4) (推奨) SSL証明書を導入する

このうち、(1)と(4)にお金がかかります。(2)は、はてなブログを独自ドメイン済みであれば、追加支払いは不要のはずです。 (少なくともムームードメインはそうでした)

(1) AzureのApp ServiceのB1プランを使用:アクセス量などで変動しますが、1500円/月程度です。

Estimation cost of B1 plan of Azure App Service

(4) Azure App Service 証明書のS1プランを使用:約8000円/月です。

Estimation cost of SSL certificate of Azure App Service

ということで、年間でかかる費用概算は、1500円/月 × 12ヶ月 + 8000円 = 26000円となります。

私は自分の勉強も兼ねていたのと、決まった手順があって確実にできるのでAzureを使いました。ただし、ads.txt対応だけを考えると、他の手段の方が圧倒的に安く済みます。

以下、参考のため別の手段の費用概算をまとめました。

3. 参考:Azure以外を使った場合にかかる費用について

未検証ですが、使えそうな情報を掲載します。費用は若干前後する可能性があるので概算として参考にしてください。

3.1 インターネット公開可能なサーバの構築 (最安プラン)

・XServer

www.xserver.ne.jp

初期費用3000円、3年連続使用で900円/月です。

(1年だと、初期費用込みで25,800円)

・ロリポップ

lolipop.jp

初期費用1500円、100円/月です。 WordPressはインストールできないため、いつか移行を考える場合はもう1つ上のプランが良いと思います。

(1年だと、初期費用込みで2700円)

・さくらのサーバ
www.sakura.ne.jp

初期費用1048円、131円/月です。WordPressはインストールできないので同上です。

(1年だと、初期費用込みで3668円)

3.2 SSL対応する証明書

・さくらのSSL

ssl.sakura.ad.jp

1年で990円、2年連続使用で1870円です。

・Let's Encrypt

letsencrypt.org

無償で証明書を発行できます (90日おきに更新が必要)。英語ですが、日本語の解説サイトも見つけることができます。

4. おわりに

はてなブログでads.txtへ対応するための費用をまとめました。調べた範囲の最安では、ロリポップとLet's Encryptを使うことで、年間2700円で済みそうです。