【2020/2/6更新】病児保育が手軽に依頼できる「あずかるこちゃん」がとても魅力的だったので、調べてみました

子育てあるあるですが、子どもはとにかく病気になりやすいです。うちもしょっちゅう子どもが熱を出すので、妻とどちらが仕事を休むかで相談します。
そんなときでも子どもを預かってくれる仕組みとして、「あずかるこちゃん」というサービスがあるのを知りました。

同時に、病気のときの保育(病児保育と病後児保育)について、自治体によって異なっていることもわかったので、改めて調べ直しました。

1. 病児保育と病後児保育について

全国病児保育協議会という団体に定義があったので引用します。

病児保育とは、 単に子どもが病気のときに、 保護者に代わって子どもの世話をすることを意味しているわけではありません。
本来子どもは、 健康なときはもとより、 病気のときであっても、 あるいは病気のときにはより一層、 身体的にも精神的にも、 そして社会経済的、 教育・倫理・宗教的にも、 子どもにとって最も重要な発達のニーズを満たされるべくケアされなければならないのです。
つまり、 健康であっても病気のときであっても、 子どものトータル・ケアが保障されることが、 子どもの権利条約においても摘されているところです。
このように、 病児保育というのは、 病気にかかっている子どもにこれらすべてのニーズを満たしてあげるために、 専門家集団 〔保育士、 看護婦 (士)、 栄養士、 医師等〕 によって保育と看護を行い、 子どもの健康と幸福を守るためにあらゆる世話をすることをいいます。

引用元:病児保育の概念 | 全国病児保育協議会

このように、本来はかなり広い意味のようです。一方、実際の運用としては少し狭い意味で使われています。いくつかの市区町村で調べました。

病後児保育は、病気やけがなどが急性期を経過するなど安定した以後の回復期にあるお子さんを一時的にお預かりする事業であり、病後児保育の利用を医師が認めた場合に、看護師等がいる保育所併設施設などでお預かりするものです。
 一方、病児保育は、医療機関併設型など医師が常駐している施設などで、病気の急性期にあるお子さんを一時的にお預かりするものです。

引用元:東京都中野区

保護者の勤務の都合や疾病、事故、出産等の理由により、家庭において保育できない病気(回復期には至らないが、症状の急変が認められない場合)または病気回復期のお子さんを、医師が「保育室の利用が可能」と判断した場合に、実施施設で看護師・ 保育士等が一時的にお預かりする事業です。

引用元:埼玉県川口市

病児保育とは、保護者の方が、当面症状の急変が認められない症状のお子さんを、仕事などの事由により家庭で保育ができない場合、保護者に代わってお預かりする制度です。
病後児保育とは、保護者の方が、病気の回復期にあるお子さんを、仕事などの事由により家庭で保育ができない場合、保護者に代わってお預かりする制度です。

引用元:東京都北区

いくつか調べた限り、各地で制度としてはありそうです。ただし、

・普段通っている保育園・幼稚園が対応しているとは限らない
・対応していても病後児保育のみのことがある
・手続きが大変(預ける前に医師の診断書が必要な場所もある)

という問題があります。また、場所によって制度の範囲や内容は変わるようです。たとえば、うちの子が通っている園は病後児保育のみ対応です。

2. 病後児保育に対応した保育サービス「あずかるこちゃん」の概要

「あずかるこちゃん」は、一言で言うと、「病児保育ネット予約サービス」です。先ほど書いた問題の大部分をカバーしています。

たとえば、先ほど書いた手続きの大変さは、このように改善されます。

System overview of Azukaruko

引用元:https://www.ci-inc.co.jp/service.html

たしかに手続きは大幅に減りますね。うちもそうですが、真夜中に急に熱が出て、ああ明日は(正確には今日は)どちらかが仕事休むしかないね、となるので、夜中から手続きができるのはとても助かります。

設立メンバーが医師というのもあり、細かいところまで考慮されている印象です。

予約の方法ですが、LINEを使います。こちらに紹介されている通りです。

Azukaruko and LINE

引用元:子どもの急病時、誰にも頼れないあなたに病児保育の選択肢を(園田 正樹 2019/06/10 公開) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)

3. 「あずかるこちゃん」は2019/10/30時点では実証実験中

とても期待が高いのですが、残念ながら、2019/10/30時点では実証実験開始と書いてありました。

NEWS : 2019/10/29 実証実験を開始しました!

今のところ、東京都世田谷区の病児保育こがも、山口県岩国市のシックキッズの2つの施設で稼働しているようです。

4. (2020/2/6追記) 正式サービスは2020年4月以降の見込み

そろそろ登録したいなと思って調べていたら会員登録画面を見つけました。

しかし、利用規約にこのような内容がありました。ここでの「本サービス」とは、「あずかるこちゃんβ版」です。

本サービスは解約の申し出がない限り、2020年3月31日まで無料で利用することが可能です。本サービスは2020年3月31日でサービスを終了いたします。なお、2020年4月以降に「あずかるこちゃん」という新サービスをリリースする予定です。「あずかるこちゃん」を利用希望される場合には、当社と別途契約を締結してください。

引用元:ユーザー登録 | あずかるこちゃん

なので、2020年4月以降に改めて登録してみたいと思います。

5. おわりに

このようなサービスが広まるためには、認知度が高くなることも必要と思ったので、書いてみました。
(私はそもそも病児保育は存在しないものだと勘違いしていたくらいなので)

サービス地域が増えるなど、新しいことがわかったらまた更新したいと思います。